カワサキZ1エンジンフルオーバーホール19です。
オイルポンプ、クラッチを組み付けます。
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- エンジンをひっくり返したオイルパン側です。この時に再度クランクケース下回りのボルトの締め忘れはないか、クランプのつけ忘れはないか、シフトフォークの組み間違いがないかもう一度確認します。クランプの位置は変更しています。
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- 再度オイルポンプのメクラを締め付けを確認。オイルポンプの固定ボルトは重要ですから、必ず純正を使います。程度の悪いエンジンを分解すると、平気でその辺の拾ってきたようなボルトに変わっている物を見かけます。
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- 当社ではエンジンを車体に載せるときにフレームに傷をなるべく入れたくないので、出っ張っているフィルターまわりの部品はエンジンを載せた後にとりつけるため、とりあえずマスキングしておきます。オイルのドレンポルトも同様。
ここでエンジンをひっくり返します。
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- クラッチ。純正新品。空冷Z系、ローソン(J)系はクラッチにマージンがかなりあるのでエンジンの出力がかなりあがってもほとんど滑ったりしないため(この辺が近い年代くらいの他メーカーとの考え方の違いを感じます)ほとんど純正のオーバーホールで大丈夫です。強化クラッチを入れるのはフルチューン仕様のごく一部のみです。強化クラッチでも今の良い商品であれば、重くなったり扱いにくさはありませんが純正の方が上り坂で停止からスタートする時などはこちらの方がより扱いやすいです。
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- クラッチ、鉄プレート側。再使用できる場合と、交換する場合とあります。このZ1は程度が良く再使用可能でした。この部品のひずみが大きい時はクラッチの切れが悪くなることが多く、遊びの調整がきちんとできているのにニュートラルがでにくい、変速時に渋いなどの現象がでることがあります。Z系はそのような現象がでにくいですが、ローソン(J)系はこの現象がでやすいです。
カワサキZ1エンジンオーバーホール20に続きます。
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